美しい詩集が誕生しました。
作者・松井啓子さんのご住所を捜しあてて、詩集を復刊させていただきたいとお手紙をお送りしたのが、昨年の1月9日でした。
少しずつ、形になっていくこの本と過ごした1年間。幸せな時でした。
カバーの箔押し作業は、装丁の大西さん立会いのもと、微調整を繰り返し、0.5ミリの戦いとなりました。最終的に頼りになるのは、現場の職人さんの「手の技」です。
東京で箔押しをしたカバーは、長野の製本工場に届きます。カバーの到着を待つ本の山。
カバーと帯を巻いて完成した本が、ゆめある舎に到着しました。大急ぎで出荷していただいたのに、美篶堂さんのオリジナルポストカードに丁寧なメッセージが。
思い返せば「丁寧な気持ちと丁寧な仕事」が詰まったような制作過程でした。