ブログ

(2022年1月5日のFB)

昨年中に印刷を終えた、画集『バラの国の唄がきこえる』の、製本作業が始まりました。手製本・美篶堂さんによる、糸かがりの製本です。まずは試作品の作成です。スタッフのみなさんでかがっていますね。この様にして、1000冊作るのです。素晴らしいことです。私の理想を形にしてくれる技術に、心からの尊敬と感謝を!

(2021年12月23日のFB)

現在制作中の『バラの国の唄がきこえる』は、先日無事に校了しまして、21日22日は印刷でした。富山の山田写真製版所まで、印刷の立会いに行って参りました。
現場にいても、私に出来ることは何もなく、プリンティングディレクターの熊倉桂三さん、デザイナーの大西隆介さんにお任せです。ですが、やはり立ち会うことで、現場のみなさんのキビキビと真摯な働きぶりを拝見できて、身が引き締まる思いです。
改めて、本が形になるまでのさまざまな工程の大切さを学ばせて頂きました。感謝です。
そして富山は食の幸!美味しいものも沢山いただきましたよ!

(2021年10月18日のFB)

私の出版社「ゆめある舎」の次作は、ブルガリア人・Biliana Stremskaさんの画集『バラの国の唄がきこえる』です。
ようやく原画を入手したので、次はスキャンニング作業です。水彩画の美しい色味をどこまで印刷で再現できるか、、、弊社刊『せんはうたう』の為に「せんはうたうブルー」を調合して下さった、山田写真製版所さんにお願いする以外は考えられません。
プリンティング・ディレクター・熊倉桂三氏を頼って、手製本美篶堂の上島明子さんと一緒に、富山本社まで原画を持参しました。スキャンの立ち合いは初めてで、難しさに驚きました。スカートの赤が鮮やかでも、太陽の黄色がちょっと薄くないかな?背景の緑は沈んで見える?と、1枚の画の中でも全体がOKとはならず、赤のサインペンであちこちに書き込みを。日帰りの行程では全く無理と悟り、画を2週間ほど預けて帰ることになりました。
ここから先は、プロの方々にお任せです。

(2021年9月18日のFB)

私の出版社「ゆめある舎」の次作が、ようやく発行の目処が立ちました。ブルガリア人、Biliana Stremskaさんの画集『バラの国の唄がきこえる』です。
コロナ渦中、メールとZoomでブルガリアとやり取りを重ね、少しずつ私の作りたい画集のイメージを具体化させてきました。コロナが落ち着いたら私自身が原画を取りに行くつもりでしたが、現状では難しく、大切な原画を郵送して貰うという決断も出来ず、停滞していました。ところが、本の制作の協力者 I さんのご紹介で、日本ブルガリア大使館の Y さんがブルガリア→日本に移動する時に、原画を運んでくださることになりました。驚きました。有難すぎて恐縮です。昨日空港までお出迎えに行き、無事に画を受け取りました。嬉しさと同時に、大切な作品をお預かりする責任で緊張しています。(写真のアップはご本人の了解済みです)
初対面、のはずでしたが、Yさんのスマホには、私たちのグループが2年前に京王フローラルガーデンでエルゲンデーダを歌っている画像が保存されていました!
到着が遅れ、その後もPCR検査で1時間半ほど待ちました。
会えなかったらどうしようとドキドキしていましたが、殆ど誰もいない空港なので、すぐに会えました。
データでしか見たことがなかったので、原画の鮮やかさと緻密さとグラデーションにウットリです。

書籍「せんはうたう」の表紙印刷物から生まれる、中綴じの形をした軽やかさを目指したノートの製作記録です。

▽製作1日目

表紙と本文をまとめて綴じるため、最初は表紙の断裁から始め、背文字を隠すように製本テープを貼るも、思いのほかテープの反り反発が大きく、表紙の一体感が出ない様子に苦戦。

▽製作4~5日目

背表紙の試作を繰り返す。製本テープの貼る幅を短くする、マスキングテープを代用し貼る、透けて見えるため2枚重ねで貼る。色も青系で探すも、表紙印刷物に似合う色がなく、作ったものを置いて、少し間を置く。

▽製作7~8日目

東京で谷川恵さんと短い時間で打合せ。現物確認をしながら出来上がりイメージの共有をする。製本クロス・マスキングテープは辞め、薄い白い紙20mm幅を貼り、糸は白系で綴じることが決まった。ほんの数十分の時間ではあったが、お互いのイメージすり合わせが図れ、完成イメージが一気に整った。

▽製作14日目

打合せ時の内容をもとに再度試作する。白の背表紙に白の糸を綴じるとバランスも良く、谷川さんとも確認が取れて、本番を一気に仕上げる。

———————————————————————–

つくりながらイメージに近いものに仕上げていく過程は、迷いが多いものの可能性を見つけていく面白さが潜んでいました。軽やかな佇まいにすること、青と白で統一することは特に気を付けてます。

#線と糸のノート

#ゆめある舎 #せんはうたう #望月通陽

#こいずみしょう #手製本 #製本 #ノート #bookbinding #papercraft #handmade

#本をつくる #僕はつくると生き生きする