ブログ

書籍「せんはうたう」の表紙印刷物から生まれる、中綴じの形をした軽やかさを目指したノートの製作記録です。

▽製作1日目

表紙と本文をまとめて綴じるため、最初は表紙の断裁から始め、背文字を隠すように製本テープを貼るも、思いのほかテープの反り反発が大きく、表紙の一体感が出ない様子に苦戦。

▽製作4~5日目

背表紙の試作を繰り返す。製本テープの貼る幅を短くする、マスキングテープを代用し貼る、透けて見えるため2枚重ねで貼る。色も青系で探すも、表紙印刷物に似合う色がなく、作ったものを置いて、少し間を置く。

▽製作7~8日目

東京で谷川恵さんと短い時間で打合せ。現物確認をしながら出来上がりイメージの共有をする。製本クロス・マスキングテープは辞め、薄い白い紙20mm幅を貼り、糸は白系で綴じることが決まった。ほんの数十分の時間ではあったが、お互いのイメージすり合わせが図れ、完成イメージが一気に整った。

▽製作14日目

打合せ時の内容をもとに再度試作する。白の背表紙に白の糸を綴じるとバランスも良く、谷川さんとも確認が取れて、本番を一気に仕上げる。

———————————————————————–

つくりながらイメージに近いものに仕上げていく過程は、迷いが多いものの可能性を見つけていく面白さが潜んでいました。軽やかな佇まいにすること、青と白で統一することは特に気を付けてます。

#線と糸のノート

#ゆめある舎 #せんはうたう #望月通陽

#こいずみしょう #手製本 #製本 #ノート #bookbinding #papercraft #handmade

#本をつくる #僕はつくると生き生きする

製作を終えて

一晩プレスすると表紙の反りが落ち着き、ようやくしっかりした本の形となる。
ずらっと並んだノートを見ていると我が子のように愛おしく、出来た喜びが込み上げてくる。自分で考え手を動かし、すべてを作れた事で発見もあり、なんと言っても製本はやっぱり面白い。

「せんはうたう」望月さんの絵は本当に素敵で、製作時に毎回予備として余る印刷物を見ていたら「これをノートの表紙に包めたら何て素敵なんだろう」と思いついてしまった。すぐにゆめある舎の谷川恵さんに連絡し6月末に試作、銀羊・舎さん6周年記念展示【「せんはうたう」の世界展】と合わせての販売と嬉しいお知らせもあり、販売に向けて製作が始まった。

今回温かく見守ってくれた美篶堂の仲間達に感謝し、何よりこのような素敵な機会を頂けたゆめある舎の谷川恵さんに感謝します。ありがとうございます。

これから銀羊・舎さんにお預けして、来週11/1からいよいよ販売となります。【「せんはうたう」の世界展】展示と合わせてぜひご覧ください。

https://www.facebook.com/events/292239658043730/?ti=cl

#ゆめある舎 #せんはうたう #せんはうたうノート #望月通陽 #美篶堂
#こいずみしょう #手製本 #製本 #ノート #bookbinding #papercraft#handmade
#本をつくる #僕はつくると生き生きする

仕上げ作業(イチョウ、見返し糊入れ)

真っ白な本文に青と白の表紙で包み込む。
表紙の溝部分に熱を加える(イチョウ)と、より本らしい形になり、カッチリしたものとなる。
見返しに糊を塗り表紙を閉じて、プレスを数秒したら立てて乾かす。塗る動作を繰り返していくと、だんだんリズムが出来てきて心地よい。この完成した瞬間が見たくてどんどん作業が進む。

表紙巻き、ゴリ、ミゾ糊入れ

白い背に青い平表紙。イラストが印刷された表紙は背表紙の端に少しかぶるように貼り、浮かないようによくこする。表裏を貼ったらようやく「本の顔」が出来る。
表紙を巻いた後は本文背の丸みに合わせて背表紙を丸くし(ゴリ)、ミゾにボンドを付けて乾かせば表紙の完成である。

本文作業(丸み出し、バッキング、本固め)

線固めした本文が乾き、1冊ずつ剥がした後に小口を仕上げ断裁する。しおりひもを入れ帯をかけたらようやく丸み出しが出来る状態になる。
小口を親指で押して一冊一冊丸みを出していく。丸み出しは一瞬の出来事で、自然と息を止めて集中している。
のど部分のみ更に広げるバッキングを行い、本固めを行えば本文は完成となる。