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『線と糸のノート』 製作を終えて 小泉翔

2019.04.24

書籍「せんはうたう」の表紙印刷物から生まれる、中綴じの形をした軽やかさを目指したノートの製作記録です。

▽製作1日目

表紙と本文をまとめて綴じるため、最初は表紙の断裁から始め、背文字を隠すように製本テープを貼るも、思いのほかテープの反り反発が大きく、表紙の一体感が出ない様子に苦戦。

▽製作4~5日目

背表紙の試作を繰り返す。製本テープの貼る幅を短くする、マスキングテープを代用し貼る、透けて見えるため2枚重ねで貼る。色も青系で探すも、表紙印刷物に似合う色がなく、作ったものを置いて、少し間を置く。

▽製作7~8日目

東京で谷川恵さんと短い時間で打合せ。現物確認をしながら出来上がりイメージの共有をする。製本クロス・マスキングテープは辞め、薄い白い紙20mm幅を貼り、糸は白系で綴じることが決まった。ほんの数十分の時間ではあったが、お互いのイメージすり合わせが図れ、完成イメージが一気に整った。

▽製作14日目

打合せ時の内容をもとに再度試作する。白の背表紙に白の糸を綴じるとバランスも良く、谷川さんとも確認が取れて、本番を一気に仕上げる。

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つくりながらイメージに近いものに仕上げていく過程は、迷いが多いものの可能性を見つけていく面白さが潜んでいました。軽やかな佇まいにすること、青と白で統一することは特に気を付けてます。

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