制作日誌

2013.02.16

大西さん、美篶堂の上島さん、私で打ち合わせ。提示されたプランは、茶系とブルー系の2種。
う~~ん。今までの望月さんのイメージだと当然茶系だし、しっくりと落ち着いた暖かい感じ。
「なら逆にブルーにしましょう」と決めました。帰りのバスの中で急に、もし気に入って頂けなかったらどうしよう…と不安に。

制作日誌5-1

帰宅したら、あとがきのFAXが届いていました。
タイトルは…「詩に洗われて」 それを見て、ブルー正解!と確信しました。

2013.01.31

ブックデザイン担当の大西さんと一緒に、静岡の望月さん宅まで打ち合わせに。

制作日誌4-1

その時に大西さんが持参したのが、上記のプランです。
本のサイズのこと、ベージの順番など、ご相談することは沢山。なかでも一番の懸案事項は、このページ数だと束が出ない(厚みが足りない)ということでした。ブックケースに入れる本としては薄すぎるんです。使用する紙を厚くすると硬い本になってしまって、柔らかなイラストと合いません。どのように解決したのかは、どうか「せんはうたう」をお手に取って、やわらかい手触りをご確認くださいね。望月さんに、カバー用の楽譜を描きおろしていただくこと、あとがきを書いていただくことをお願いして、おでんやさんにGO!

制作日誌4-2

初めて見る「静岡おでん」が真っ黒でビックリ。でも味は濃くなくて、美味しかったです。

【大西さんのこと】殆ど面識がなかったのですが、「包むー日本の伝統パッケージ」(ビー・エヌ・エヌ新社)という美しい本のアートディレクションを担当されていて、それを見て、この人にお願いしようと決めました。いきなり私に仕事を依頼されて(制作日誌2)戸惑う大西さんは「なぜ僕に?」と。私の返事は「直感です」。

2012.12.24

制作日誌3-1

クリスマスイブなのでオーブンでチキンを焼き、夕食に俊太郎さんをお招きしました。
食後のひとときに、詩画集の進捗状況を報告。もう少し言葉が欲しいので「巻頭詩」を書いていただけないか、巻頭詩のタイトルを本のタイトルにもしたいとお願いしました。
俊太郎さんは「もうちょっと本の体裁がみえてこないと書きにくいな」とのこと。束見本を作るにしても、まだ用紙を選定するところまでは進んでいないし、どうしたものかと…

2日後に俊太郎さんとバッタリ出会ったら「頼まれていた詩ね、書いてみたら書けちゃったから後でメールするね」と、ごくあっさりと言われました。俊太郎さんの早業には、驚かされてばかりです。「この詩はクリスマスプレゼント」と自分では勝手に思っています。

制作日誌3-2

2012.12.14

俊太郎さんから「書いてみました」というメールが。
添付のワードを開いてみると、24点のイラストを選んで、それぞれに短い詩が書かれていました。
予想をはるかにこえる、言葉たち。正直泣きそうでした。

制作日誌2-1

早くこれを出版せねば、と、イラストをスキャンして、ワードで本の見開きのイメージを作り、それをクリップで綴じただけのダミーを作りました。
そのダミーを持って、16日には、大西隆介さんにブックデザインを頼みに行き、17日には製本の美篶堂さんを訪ね、21日には静岡の望月さんのアトリエにお願いに伺いました。
望月さんの「恵さんにお任せしますよ」という優しい言葉が忘れられません。

2012.11.08

望月さんより1冊のスケッチブックが到着しました。

制作日誌1-1

谷川俊太郎&谷川賢作ソングブック「歌に恋して」(音楽之友社)の表紙用のイラストです。
めくってもめくってもイラストが描いてあって、本当に驚きました。
たった1枚の表紙のための作品が、なんと61枚!

圧倒的な才能って、こういうことだと、あふれ出るような創作の力を感じて、胸がドキドキしました。

表紙の絵が決まった後も、使われなかったイラストが気になって仕方ありません。
うっとりとスケッチブックを眺めながら、この絵に俊太郎さんが詩をつけてくれたら、ものすごく素敵な本が出来るのにな、と。
ここから、しろうとの私の本作りが始まりました。