「せんはうたう」が完成しました。
美篶堂さんから、最初の5冊が納品されました。
この5か月間、忙しかったけれど、本当に楽しかった!
どうしてこんなことが出来たのか、自分でも不思議です。
助けてくれた人、どうもありがとう。
もしかして迷惑かけた人、ごめんなさい。
望月通陽さん、谷川俊太郎さん、おふたりに心から感謝いたします。
いよいよ製本が始まりました。美篶堂伊那工場から上島さんの報告メールが届きました。
「刷本届きまして、製本作業が始まっております」
「表紙は抜き加工所でぬいていただいたものが届きましたので、折りを進行中です」
「本文は、とびらなど部材を切り出し、折りまで山田写真製版所のご手配でしていただいていますので、そこから、丁合をします。今回は袋綴じですので、小口の袋部分に水分を含ませる水引きをします。その後、背中を化粧裁ちしてから背固め、をするという、通常の本とは変則的な手順で行ないます」
【上島さんのこと】実は彼女は、私の妹の友達です。俊太郎さんと望月さん、両方の大ファンの上島さんは、本作りの要所要所で一緒に感動したり喜んだりしてくれて、それがどんなに嬉しかったか。「じっくり色校正をみて、望月作品にトリップしてしまいました。ふぁー、っと興奮のため息がでます」… 美篶堂さんの製本のおかげで、品格のある本が出来ました。
大西さん、上島さんが、ブックケースの箔押しを、工場まで立ち会い確認に行ってくれました。
「すごいキレイに箔がでていました!まったく問題ないです」というメールとともに、現場の写真が数点。これは貴重な記録です。
山田写真製版所の板倉さんより、色校正が到着。カバーに関しては、大西さんの修正指示で、初回より濃い紺色になっているとか。
今までコピー用紙にプリントしていたものが、別物のような品格です。色の力、紙の手触り。
1冊しかない束見本を、ひと晩だけ手元にあずかり、なんども触ったり、ページをめくったり。
束見本に色校正用のカバーをつけて、ひたすらうっとり。
【板倉さんのこと】印刷屋さんは、大西さん、上島さんのどちらかに紹介してもらおうと考えていたところ、おふたり共の推薦で、山田写真製版所さんとなりました。担当の板倉さんによれば、〈せんはうたうブルー〉は、3色の青をつかっているそうです。「大西さんのアドバイスや弊社のプリンティングディレクターといろいろとても研究しながら作った色でした」。
望月さんよりカバー用の原画が届きました!
このときの様子は、私の舞い上がったFAXをお読みください。