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旅のめぐみ【神戸】「海文堂書店」

2013.09.20

大阪で過ごした翌日は、兵庫県在住の友人Ikumiさんと、神戸の「海文堂書店」さんに行きました。「ダ・ヴィンチ」の2013年8月号にも、夏葉社さんの「本屋図鑑」にも紹介されている、「行ってみたい書店さん」のひとつだったのですが…

来年の100周年を目前に、まさかの閉店。9月末までの営業となってしまいました。

「せんはうたう」に関しては「店が続いていましたら喜んで販売させていただきましたのに、無念です」というメールを頂き、私の方もまさに「無念」でした。

元町商店街の広々とした立派な本屋さんで、品ぞろえも雰囲気も居心地もよいのです。阪神・淡路大震災の時にはいち早く店を開け、東日本大震災の時には「激励の言葉より本を売る!」と、被災した出版社のフェアを開催した、志の高い書店さんでもあります。

Ikumiさんとは、別々に店内を見て回っていたのですが、そろそろ集合と思いメールをしたところ「離れがたい」という返信が。彼女は児童書のコーナーにはまっていたようです。

海文堂帰路

私は前から欲しかった「世界の夢の本屋さん」などを購入しました。

今回訪ねた書店さんには、記念に「本屋図鑑」にスタンプを押して貰いましたが、楽しいはずの書店めぐりが、最後は切ない気持ちでした。もうアマゾンでは本は買わないこととします。

海文堂の8月7日と8月17日

「海文堂書店」さんの閉店に関して、ちゃんと行動を起こしている人がいました。夏葉社の島田さんです。東京から神戸にカメラマンさんと駆けつけて、店内の写真を撮影、「海文堂書店の8月7日と8月17日」という写真集をあっと言う間に発行しました。明日、9月21日が発売です。夏葉社さんのような「ひとり出版社」の最大のメリットは、ひとりで判断してフットワーク軽く行動できる、ということです。こちらも「ひとり出版社」です。思い立った時に躊躇なく動ける自分でありたいと、強く思いました。