ブログ

お待たせしました。予告してからひと月以上が経ってしまいましたが、見学時の様子を詳しくお知らせします。解説文は、忙しい工場長・上島真一さんに代わり、美篶堂ショップ店主・上島明子さんに書いていただきました。写真はすべて、谷川淳さんの撮影です。なかなか目にすることのない、手製本の工場内部をご覧ください。

20130502_103405IMG_8148

美篶堂入口に掛けている看板です。1983年、東京神田で製本を修行した親方が故郷を思い、屋号にして、1990年に伊那の美篶に製本所を作りました。

20130502_103434IMG_8149

工場入ってすぐは出荷前の検品作業、出来あがった「せんはうたう」がどんどん積まれているところです。

20130502_104543IMG_8176

すでに、本文を頁順に並べる作業、丁合(ちょうあい)は済み、見返しを挟んで行く作業。

20130502_111923IMG_8267

背固め(せがため)   慎重に作業をしていくため、今回の糊入れは4冊で進行。

20130502_104212IMG_8168

寒冷紗(かんれいしゃ)を貼り、背紙を貼って乾かしてから、ナイフでカットします。

20130502_110800IMG_8236

化粧断(けしょうだち)   背中を固めたあとに本の三方をきれいに断裁していく作業が通常なのですが、今回は小口が袋状になっている「袋綴じ」なので、天地2ヶ所を数ミリ裁ち落とします。

20130502_110919IMG_8247

断ち落としをデザイナーの大西さんにおみやげに持ちかえっていましたね。

20130502_105751IMG_8215

美篶堂工場長の上島真一に質問する、ゆめある舎・恵さん。

20130502_105909IMG_8220

フランス表紙をおったところ。伊那谷仲間、地元の就労継続支援(A型)施設ハッピークローバーの皆様にも表紙を折る作業を手伝ってもらいました!

20130502_112323IMG_8279

ブックケースに仕上った本をセットしていきます。

20130502_112428IMG_8284

真っ白なブックケースが汚れないよう、袋詰めして完成です。

20130502_112527IMG_8287

美篶堂の頼もしいパートスタッフは全員が地元の方々。

20130502_113703IMG_8307

屋根裏図書室からみた工場内です。

「せんはうたう」のほかに数冊のご本の依頼が重なり、美篶が活気に満ちた春でした。これからもこうした本づくりを続けていけるよう、日々精進致します。伊那谷はこの頃は桜が終わり、新緑美しい頃でした。
製本作業中は雑然としていますが、オリジナルノートや美篶堂の製本キットの販売もしています。伊那市駅から車で15分のところ不便ではありますが、お車で伊那にお越しの際は、月曜日~金曜日8時半~17時の間はスタッフが製本しておりますので是非お立ち寄りくださいませ。

 

 

 

6月21日、渋谷公園通りクラシックスで、「谷川賢作ピアノソロvol.42」ライブがありました。

1部は、Atsushiさん(dance)アンドウヒロムさん(朗読)との、張り詰めた雰囲気の即興演奏。

2部は、松本泰子さん(vo )和田啓さん(perc)との、めちゃくちゃ楽しいステージでした。

ひと晩で二通り楽しめて、どちらも上質、というライブでしたが、「ピアノソロ」は…どこにいってしまったのかしら…

クラシックス1

注目して頂きたいのは、谷川賢作さんが着ているのシャツです。ライブでは「娘からの父の日プレゼント」と紹介されましたが、制作は「ツクリバナシ」さんです。なんと「せんはうたう」のカバー楽譜がプリントされているんです。この楽譜は、谷川賢作作曲の「昼の鳥」を、望月通陽さんが作品にしてくださったものです。

シャツ前

後ろ側には、「賢作サイン」が刺繍ではいっています!

シャツうしろ

「せんはうたう」もよく売れて、嬉しい夜になりました。

 

 

6月8日朝9時に、京都から高速バスに乗り、四日市に向かいました。ずっと行ってみたいと思っていた、四日市メリーゴーランドさんを初訪問。うわさ通りのすてきな本屋さんで、雑貨コーナーとカフェもあります。カフェはギャラリーも兼ねていて、辻恵子さんの個展「あるでんててん」は、6月26日より会場がこちらに移ります。「せんはうたう」がまたしても「早く家へ帰りたい」のお隣で、かなり嬉しいのでした。

四日市メリーゴーランド

次は津市の喫茶tayu-tauに行きました。古いものたちに囲まれた広々としたカフェで、実にゆったりした雰囲気です。なのに、ゆっくりするだけの時間がなくて、残念でした。大急ぎで名古屋に移動。東山公園近くのON READINGさんに行きました。ここでも「せんはうたう」を置いていただいています。

 

ON READING

「せんはうたう」は、どの売り場でもすっきりと美しく、私は誇らしい気持ちです。どんな方が手に取って買っていってくださるのかな。そんなことを考えながら、東京に戻りました。

 

6月7日、辻恵子さんの「あるでんててん」@京都メリーゴーランドの初日に合わせて、はるばる京都に行ってまいりました。

最初の目的地は「せんはうたう」を置いてくださっている、恵文社一乗寺店さんです。

恵文社一乗寺店

「せんはうたう」を発見して嬉しい。すぐ近くに「早く家へ帰りたい」を発見してもっと嬉しい。向こう側に、娘がスタイリングしたアリスの写真集を見つけて、これまた嬉しい。京都にきてよかったと、すでにウキウキです。

続けて、気になっていたガケ書房さんに行ってみました。予想以上に目立つ外観!個性的な店内!店長さんに「せんはうたう」のサンプルをお渡しし、ご注文を頂くことができました。

夕方、京都メリーゴーランドさんに到着。小さな店内にぎゅっと詰まった絵本たち。ゆっくりじっくり眺める、こんな時間は久しぶりです。ギャラリーでは、大好きな辻恵子さんの作品を、またしても、ゆっくりじっくり眺めました。日常から離れて、いつもとは時間の流れがゆるゆる変わってゆく、これこそが旅のめぐみだなぁ、と思うのです。

京都到着から夕食後にホテルに帰るまで、ずっと運転&案内してくれた京都の友人Shokoさんに、感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「せんはうたう」の書店での販売が始まって約1か月が経ちました。

本の完成はゴールではなくてスタートだと、頭では分かっていたことですが、私の処理能力を超えるもろもろがどっと押し寄せて、すっかり翻弄されております。

献本やサンプルの送付はいまだ中途です。友人知人の励ましや、丁寧な感想のメールにも、返信が出来ていません。本業にもしわ寄せがきているし、家事も手抜きの極みです…みなさん、ほんとうにごめんなさい。HPの更新もままならず、始めたばかりのFBやツイッターには、慣れずにオタオタするばかりです。

ついつい気が焦って本来のガサツな性格が前面に出てくるのですが、これはいけません。踏みとどまります。せっかくこんなに美しい本を販売しているのですから、なにごとも落ち着いて丁寧に。お待たせしてしまっても、そのことを許していただけるように、美しい気持ちでひとつずつこなしてゆきます。

初版2,000部の在庫は、すでに約半分に減りました。ありがとうございます。